Logo

先輩移住者の声
先輩移住者の声 Voice of seniors.

移住者インタビュー

両親の元へ、すぐ駆けつけられる距離で、
親孝行したいと考え、Uターン就職を選択。
中野 正貴さん
奈良県からUターン
中野 正貴(なかの まさき)
昭和59年(1984年)、金沢市出身。
金沢大学大学院を修了後、大阪府に本社を置く大手家電メーカーに入社。奈良県内の拠点で研究開発職を務めた中野さん。平成26年(2014年)に金沢にUターン。市内の大手機械メーカーに就職し、再生医療システムの設計を手がけています。

Uターン就職のきっかけを教えてください。

中野そもそも私は家電が好きで、以前父が勤めていたことのある大手家電メーカーに就職しました。Uターン就職のきっかけは、姉夫婦が仕事の都合で金沢を離れ、県外に引っ越したことです。姉とは二人姉弟です。両親はまだまだ元気ですが、この先、何かあればすぐに駆けつけられる距離にいた方が、お互いに安心と考え、金沢に戻ってくることを決めました。母は奈良県出身で、親が県外に住んでいることの大変さもよく分かっていましたから、そんな経験も私の背中を後押ししました。

就職活動はどのように進めましたか。

中野Uターンを思い立ってすぐに、ハローワークのインターネットサービスや民間の再就職支援サイトに登録し、求人情報を探しました。また、ハローワークで開示されていない情報も得られると聞き、金沢市のUIターン就職サイトにも登録しました。こうした取り組みの中から、現在勤めている大手機械メーカーの情報を得て、入社しました。金沢に住むならここで働きたいと思っていた企業でしたし、活動に取り組み始めて1社目で就職を決めることができ、ほっとしました。現在は再生医療の現場で活用される細胞培養装置の設計に携わっています。新しい医療を待っている患者さんに貢献できる仕事で、とてもやりがいを感じています。

Uターン就職して良かった点はどこですか。

中野やはり慣れ親しんだ故郷ですから心が落ち着きます。奈良では友人もいなくて、土地勘もないなかでのスタートで、新たな人間関係を築きながら生活していくのは心細く、不便なところもありましたが、こちらではそういう心配は無用です。故郷の職場から仕事を通じて世の中に貢献できる点もうれしく思っています。また、今は実家から車で10分ほどの場所にアパートを借りて暮らしているのですが、家具の移動や灯油の調達などを手伝ったりすると親もすごく喜んでくれていて、これからも少しずつ親孝行していきたいと思っています。

金沢へ戻ってきて、あらためて感じる良さは何ですか。

中野県外で暮らしてみて初めて気付く魅力がたくさんありました。近代的な街並みと歴史的な街並み、それに海や山といった自然がバランスよくあるという点もその一つです。また、飲食店や商店、余暇を楽しむ場所もたくさんあって、本当に暮らしやすいと感じています。何より食べ物がおいしいですね。金沢にいたときは、朝獲れた新鮮な魚貝がすぐにスーパーや市場に並んでいるのが当たり前だと思っていたのですが、県外では冷凍品が多くて、本当に驚きました。

どんなふうに金沢での暮らしを楽しんでいますか。

中野奈良に暮らしていると、金沢を特集するテレビ番組や雑誌が目に付くようになりました。すると、金沢に住んでいたときには知らなかった施設や店が紹介されていて、金沢に戻ってからは、そうした場所に足を運ぶようになりました。例えば、金沢の三文豪として知られる室生犀星ゆかりのお寺などに行きましたね。それと、銀河の里キゴ山で夜景や星を見たり、海までドライブしたりすることが気分転換になっています。学生時代から続けているバンド活動も楽しみの一つです。

Uターン就職を考えている人に
アドバイスをお願いします。
インターネットを通じ、求人を行っているさまざまな企業の情報が得られるとはいえ、県外で手に入る情報には限界があるのではないでしょうか。金沢出身ならば、金沢にも親戚や友人、恩師などがいると思いますので、そうした人間関係を活用して生の情報を得て就職活動に役立ててください。その方がより深く、濃い情報が得られると思います。
prev next